ドッジボールのつぶやき

次男坊が所属していた競技ドッジボールチームのスタッフとして子どもたちと一緒に悩み、一緒に喜んでいます。 日々の練習・試合で感じたこと、思ったことを備忘録として残していきます。

この週末の31日(日)。
遠い福岡の地で全国大会が開催されます。
この1年間、その地への切符をかけて47都道府県で競い合った仲間たちの本当の最後の決戦です。
この夏、日本一に輝いた地元埼玉県チームの皆さんの活躍が楽しみです

そして、福岡で最後の決戦が繰り広げられるなか、我がチームは午後から卒団式を行います。

コロナ禍のなか、会食等ができないため簡易な形での卒団式が続いていましたが、今年度は久しぶりにお昼から地元の自治会館をお借りし、みんなで昼食を食べ、談笑を楽しみながらの卒団式です

新チームは午前中は練習ですが、ドッジボールの練習だけでなく、卒団生たちへの挨拶の練習もしっかりやりましょう(´∀`*)

普段お借りしている小学校の体育館が空調設備工事のため、4/8~5月末まで使用できません。
総監督が県内チームの皆さんに呼びかけたところ、沢山のチームから合同練習や交流会のお誘いを頂きました
そして昨晩も市内チームの監督さんから4月の日曜日の練習のお誘いを頂きました。

コロナ禍のなか、やはり体育館が使用できない期間が長く続き「ジプシー生活」の頃、やはり沢山の県内チームの皆さんが手を差し伸べてくれました。

改めて県内チームの皆さんに感謝するとともに、県内チームの皆さんの「ドッジボールが大好きな子どもたちのために」という想いを感じます。

卒団式を迎えるこの週末。
これまで手を差し伸べてくれたチーム、そして真剣勝負を共に闘った多くの仲間たちに感謝することを忘れずに卒団生に伝えたいと思います。
そして、新チームの在団生には、県内をはじめ多くのチームから愛されるチームとなるよう伝えたいと思います。


27日(水)は18:00~20:30までの定例練習。
総監督は仕事のためお休み。
いつも通り19:30過ぎに体育館に到着すると、OBコーチ1号・3号が来てくれていました。

また6年生5人と中学生OB2人、高校生OB1人もお手伝いに来てくれています

我がチームではスタッフが体育館に入る際に、選手一同で挨拶をする決まりです。

『おねがいしまーす!!』

基礎トレの体型で並びながらの挨拶です。

「お願いします」とペコリと頭を下げる鬼コーチ。
頭をあげるや否や・・・

「なにを?」(笑)

一瞬、なにを聞かれているのか?なにを言っているのか分からんというポカーン顔・・・(笑)

「いやいや。みんなお母さんにお菓子を買って欲しいときに『●●を買ってください。お願いします。」と言うでしょう??
 いま、みんなは『お願いします』と言ったんだ。
 みんなは私ん何をお願いしたいの?
 私はなにをお願いされたの?」

ようやく鬼監督が何を言っているのかは理解できたよう。
「キャプテン!何をお願いしたの?」

やっぱり俺からかぁ。。。。という顔のキャプテンA(笑)
(早く慣れなさい!!(゚∀゚)アヒャヒャ)

『練習を見てくださいと・・・』

「なるほど。じゃ、しっかり見ていてあげるよ。
 それでいいの?副キャプテン?」

違うのかぁ・・・という顔の副キャプテンY(笑)
(違うだろっ!!(゚∀゚)アヒャヒャ)

『あっ。えーと・・・強くなるために教えてください』

「そうか。強くなるためにどうすればいいのか教えて欲しいのね。」


「OK!じゃ強くなるために必要なことを教えてあげる。
 そのかわり。

 言ったことは必ずやれ!君たちがお願いしたんだからな!」

そして、体育館の隅の方でキャッキャと戯れているOBたちに一喝。

『OB!練習手伝いに来てんだろ!
 6年!おチビたちにしっかり基礎トレ教えろ!
 全然できてないぞ!』

慌てて走る6年生(゚∀゚)アヒャヒャ

体育館に到着したときに声がまったく聞こえませんでした。

どんよりな雰囲気の体育館の空気がピーンっと張り詰めます(笑)

新チームです。先ずは心構えをしっかり伝えていきます。

基礎トレが終わり、さて次のメニューをどうするか・・・
OBもいるので試合形式をするのも1つの手。
しかし、月曜日の練習で試合をしてみて、「まだまだその段階ではない」と感じたことも事実。
4月早々には交流会も予定されており、とりあえず「闘える状態」にしておきたい。

ということで、6年生に投げ手をお願いしてキャッチの基礎練習です。
軽めに投げるボールをしっかりキャッチする動作の練習です。
1セット3分間。
1分を経過した段階で一度止めます。

「S。お手本見せてあげて。」

この1年。チームのセンターを務めてくれた守護神の6年生Sにボールを投げます。
しっかり膝をつき、しっかりお臍にボールを迎え入れ、前傾姿勢で全身でボールを包み込みます。

「これがお手本。みんなとどう違うのか?
 みんなのやり方はこう。」

みんなのやり方を見せようとキャッチ姿勢になった鬼コーチにエースだった6年生Yがボールを投げようとします。
「ちょっと待て!Yじゃない。Tだ。T!投げて!」
もっとも信頼する元外野のTを指名します。

「Y。お前は多分本気で投げようとしただろう(笑)」

バレたか・・・というニヤケ顔のY(゚∀゚)アヒャヒャ
(その手はくわん!!(笑))

上体を起こしたままボールをキャッチします。
「軽く投げてくれるから、こういう取り方でもボールは取れる。
 でも実際の試合は、こんな生易しいボールじゃない。
 しっかり包み込む。」

次に片膝でボールをキャッチします。
「真っ直ぐにお臍めがけて投げてくれるから片膝でもボールは取れる。
 でも実際の試合は、その片膝が狙われる。
 しっかり両膝をつく。」

「そして、両サイドの選手はアシストのためにボールを最後まで見て手を差し入れる。」

「その練習をしているの!やるべきことをしっかりやること!」

1セット終わるまで待ちました・・・・

選手を一度集めます。

5年生たちは落雷の予感を感じています(笑)

「キャプテン。月曜日練習の終礼。
 私は何を言った?何の話をした?」

『・・・・・・・』

「副キャプテン。月曜日、私は何を最後に言った?」

『・・・・・・・』

「誰も覚えてないのか?」

すかさず新6年生のSが手を挙げます。

『声を出すために、だれかが声を出す』

「そうだよね。」

「キャプテン。あなたが声が出てないから声を出すようにってみんなに終礼で指摘したんだよね?」

そうだった・・・という顔のA。

「そして、その後、私は声を出させるためには自分がだれか声を出すまで声を出し続けるように言ったよね?」

全員を見渡します。

「そして、それはキャプテンでなくても誰でもいいって言ったよね。
 そして、ずっと声を出し続けることができる選手なら試合に出すって言ったよね?
 誰も試合に出たくないんか?」

「ノートの1ページ目に書いたよね?
 『言われたことは必ずやる』

 何を言われたのか覚えていない。聞こうとしていない。

 それでなにが「おねがいします」なんだ?」

「それで強くなれるのか?
 それで勝てると思ってるのか?

 強くなりたい。勝ちたい。
 そう思うだけじゃダメ!
 行動しなさい。自分を変えなさい。」

新チーム⚡第1号

言ったことができないのが小学生。
できるようになるまで、何度でも何度でも言葉にし続ける我慢が必要です

キャッチの基礎練習のあとは、OBたちに投げ手になってもらいミニフォーメーション練習です。
元アタッカーの選手だったOBに投げ手。
そして、守備チームだったOBには、新チームの攻撃陣のアタック練習を受けてもらいました。

まだまだ、球速がない新チームの攻撃陣。
丁寧に取りにくいところ、守備と守備の間を狙うことを意識させます。

みっちり20分。

守備が苦手な3年生・4年生・5年生の頑張りが目立ちました
まだまだ成功しなくてもキャッチしてやろうとボールに立ち向かう姿は◎。

先ずは「闘えるチーム」になるためにしっかり基礎練習を大切にしていきましょう。

気づけば今年度もあと3日。
今年もあと3日で1四半期終了。
歳をとると早いなぁ。。。。(笑)

月曜日の夜に練習から帰宅し、夕食後にテレビで「月曜から夜更かし」を見ていると、

【ドッジボールプロ競技化できない問題】w(゚o゚)w オオー!

日本人なら誰もが知っているどころか、一度はやったことがあるというスポーツ。

【ドッジボール】

なぜ、野球やサッカー、バスケのようにプロ競技化できないのか??とのこと。

そして、現在の日本のドッジボールの実態として、小学生まででその後はシニアチームになることや世界大会の話なども・・・(シン・絶対王者チームさんが夏の日本一として紹介されました

そして、世界大会の話となれば、当然ここにいきつく。。。

「マルチボール」と「シングルボール」

協会の役員さん曰く、初めて国際標準を知ったときに思ったのは・・
『やっちまったなぁ・・・』(゚∀゚)アヒャヒャ

先日、マルチボールのドッジボール体験会に同行させてもらい、マルチボールルールも確かに面白い。

しかし、個人的には小学生には「シングルボール」のドッジボールでいいのではないかな?と思います。

以前、私が大好きなチームである元祖・絶対王者チームの監督さんに言われたことを思い出します。

「C級指導者のテキストを良く読んだ方がいい。ドッジボールのルール(JDBAの)を考えた人たちがドッジボールで小学生に何を伝えたいのかがよくわかる。」

なぜ、ダブルパスをいけないのか?
なぜ、5パスはいけないのか?
なぜ、ダブルタッチはいけないのか?

自分がキャッチしたボールは最後まで自分で投げる。
逃げるのではなく攻め続けること。
ボールを全員で最後まで追うこと。

自主性。責任感。スポーツマンシップ。そして協調性。

ボールが1つだから。
1人1人がチームの一員としてしっかり責任を全うすることで自己肯定感を育む。
ボールが1つだから。
転がるボールを仲間が全員で追いかける。一体感。

そしてボールが1つだからこそ、10m四方の狭いコートに12人が立てる。

シングルボールならではの良さ。

今年のチームはキャッチ力は決して高くなかった。
でも、ボールを残すために一番全員がボールを追いかけるチームだったと感じます。

そして、必死にボールを残そうと手を伸ばす姿を見るのが大好きなチームでした。

ボールが1つだからこそ、みんなの目が1つの方向に向いていられるのだと思います。

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