ドッジボールのつぶやき

次男坊が所属していた競技ドッジボールチームのスタッフとして子どもたちと一緒に悩み、一緒に喜んでいます。 日々の練習・試合で感じたこと、思ったことを備忘録として残していきます。

25日(月)は18:00~20:30までの定例練習。

新チームが発足と同時に6年生は引退です。
とはいうものの・・・・
OBとして6年生7人のほか、中学生4人、高校生2人が練習に来てくれました

総監督・OBコーチ3号・パパさんコーチも既に来ており、フットワーク中。

夕方、当面4月の練習メニューを考え総監督に確認してもらいスタッフで共有しました。
暫くは、実戦形式の練習よりもしっかり基礎練習を中心に1年間闘える身体を作っていきましょう。

そのため、いつもよりボールを使う練習の時間が十分にとれません。

『せっかくOBたちもきているから、試合をしましょう』

総監督がそういうのは分かっております(笑)

5年生・4年生・3年生だけでどこまで闘えるのかを見るのも大切です。

ということで、軽くキャッチ練習を済ませて20:00からOBチームとオフィシャルチームで試合形式の練習としました。

アタッカーのみ指名して、一部怪我の要望を考慮し数名には指示をしましたが、基本的には守備位置等は自分たちで考えさせました。

1セット目。
あれよあれよという間に削られていきます。
まぁ、そこはいいんだけどね。。。
2セット目。
これまた当然、削られていきます。
うん。そこはどうでもいいんだよ。当たり前だし。。。

大敗のなかでも、クイックでアタックを撃てる選手やボールをしっかり残そうとする姿勢が見られたのは収穫です。
でもねー・・・・

3セット目。
高校生OBには退いてもらい6年生+3年生チームとします。
残り2分。
「キャプテン!何点差!」
突如、外野側のステージから見ていた鬼監督から内野のキャプテンに大声が飛びます(笑)

慌てて人数を確認するキャプテンA。

「試合をしているんでしょう。勝ち負けを競ってるんでしょう!
 なんで、今、勝ってるのか負けてるのかを考えないでプレーするんだよ⚡」

『1人差で勝ってます!』
慌ててキャプテンAが大きな声で内野側からステージに向かって叫びます。

「12人で闘ってるんでしょう?
 あなた1人が勝ってることを理解していても他の仲間が理解してなかったら、簡単に外野から当てられるよ!俺に言うんじゃなくて、みんなに言うんでしょ⚡」

『1人差。1人差。外野からはダメだよ~』
キャプテンの窮地を救うべく、他の6年生たちが声を掛け合います。
そう。それでいい。

叱られるのは【キャプテン】であって選手個人ではない。
チームのキャプテンが叱られることはみんなの責任。
みんなが叱られるのはキャプテンの責任。
支え合いなさい。

前日の個人面談で1人1人に伝えたことです。

3年生を守り切れずVポイントで6年生チームの負け(゚∀゚)アヒャヒャ

うーん。。。それにしても。。。。

終礼。
副キャプテン2人からは守備について指摘がありました。
そして最後にキャプテンから。

「試合のときに声が全然出ていません。しっかり声を出しましょう。」

さすがキャプテン。そこだよね。
相手はOB・OGたち。みんなはスタートしたばっか。
勝てるわけない。

ドッジボールという競技では。

しかし、声を出すことや勝ちたいと想う気持ちは経験年数なんか関係ない。

「なにか1つでも相手に勝つ」
先日の群馬県のチームさんの交流会で5人で挑んで玉砕した(笑)ジュニアチームの選手たちにも言った言葉。

今の君たちがたった1つ勝てる可能性があるもの。

【全員で声を出して立ち向かう】

次々と削られるなか、黙々とターンをくり返す新チーム。
それを黙って見守る外野にいった選手たち。

「声をだせ!!⚡⚡」
と声を【出させる】のは簡単。朝飯前(笑)
でも、それだとこの1年間、ずっと⚡を落とし続けることになることを学んだ6年間(笑)

「キャプテンが声が出てないと言った。私もそう思う。」

Aを見ます。
「どうしたら、みんなが声を出してくれると思う?」

『・・・・・・』

副キャプテンのYを見ます。
「Y。どうしたらみんなが声を出してくれる?」

『・・・・・・』

もう1人の副キャプテンRを見ます。
「R。どうしたらみんなが声を出してくれる?」

『誰かが声を出す・・・』

「そうだよね。誰も声を出さないから、誰も声をだせなくなってしまう。

 A。声を出してもらいたければ、あなたがずっと声を出し続けることだ。
 誰か仲間が君の気持ちを受け止めて一緒に声を出してくれるまで、我慢して声を出し続けることだ。

 でもね。これは誰でもいい。キャプテンじゃなくても。
 誰か1人がずっと声を出し続けてくれれば、きっとみんなは声を出すことの理由を思い出すはずだから。みんなは、なぜ声を出した方がいいのかは分かってるよね?」

「ただ1人でも、みんなに声を出すことを思い出させてくれるためにずっと声を出し続ける選手。
 絶対試合のコートにおくりだすな。勝つために必要だもん。
 誰でもいいんだ。4年生だって。」

「早い者勝ちです。やったもん勝ちです。
 水曜日の練習を楽しみしています。」

24日(日)は8:30~12:00までの定例練習。
保護者役員さんから、31日(日)に予定している卒団式の在団生の呼びかけ練習を8:00からやりたいとのことなので、8:00前に体育館到着。

既に体育館の前には5年生たちが全員揃っていました

6年生たちは20日の大会で活動終了。
今日から2024年度新チームのスタートです。

8:30前にひとまず呼びかけの練習を終え、さぁ練習開始と子どもたちはコートの中心に集まります。

「うーん・・・ちょっと待って。」
選手たちに声を掛けます。

『?????』
全員が振り返ります。

「先ずはチーム発表から。キャプテン・副キャプテンも決まってないしね

なるほどー・・・ということで全員一度、体育館のステージ前に集合させます。

何も言わなくても自分たちで練習を始めようとしたその姿勢は嬉しかったぞ.。゚+.(・∀・)゚+.゚
せっかく自分たちで考えて行動できたのにゴメンね

スタッフも揃ったので、保護者の皆さんも一緒にいよいよチーム発表です。

2024年度第22期
オフィシャルチーム
新6年生 9名
新5年生 4名
新4年生 2名  計15名

ジュニアチーム
新4年生 2名
新3年生 7名  計9名

総勢24名でのスタートです。
それぞれキャプテン・副キャプテンを指名します。

オフィシャルチームのキャプテンは新6年生のA。
4年生のときからオフィシャルチームのメンバーとして活躍してくれた選手です。
仲間たちに対する言葉遣いに難はありますが(笑)、何をすべきかを一番よく理解している選手です。

副キャプテンは新6年生のYと新6年生女子のR。
Yは4年生のときジュニアチームではキャプテンを務めてくれました。
自分から前にグイグイ出ていくタイプではありませんが、新6年生で一番長い経験と強力なアタックを撃つことから6年生だけでなく下級生たちからも信頼されています。

そしてRは女子選手特有の「しっかり言える」タイプの選手です。
昨年の大会で午後からの試合の前に5年生だけでアップをする機会がありました。
キャッキャッと騒いで遊んでいる5年生たちを遠くから見つめる鬼コーチ。

⚡スイッチに手を置こうかとした矢先・・・
『アップだろ!』Aが叱責しています。
言うことを聞かない男子軍団(゚∀゚)アヒャヒャ

『ほら、Aも言ってるんだから走ろう』Rがそう言って走り始めます。
しゃーない・・・
そんな感じで走りはじめる男子軍団。
母ちゃん叱られた男子坊主そのもの・・・(゚∀゚)アヒャヒャ

今年に入り新チーム体制についてスタッフミーティングで2人のOBコーチが推薦したのもうなずけます。

その後、新体制について選手・保護者の皆さんに説明。
①今季で退任する監督は、新体制では【総監督】としました。
 ご本人は『コーチでいいよー』とは言うものの、私たち自身もいきなりコーチとは呼びにくく。
 それに何より、OB・OGたちにとっては永遠に『監督』なので、これからもチーム全体のことを広く見て頂きたく総監督という形にしてもらいました。
②練習チームについて少し位置付けを明確にしました。
 これまでは、オフィシャルチームとジュニアチームと明確に分けていました。
 今年度は練習はチーム分けではなく、オフィシャルチームの練習は【チャレンジ(挑戦)チーム】、ジュニアチームの練習は【アドバンス(成長)チーム】の位置付けとしました。

挑戦チームは全国大会出場というチーム目標に挑戦するための技能・知識を習得することが目的です。
成長チームは、競技ドッジボールで闘うために必要な基礎的な体力・技能を習得することが目的です。

従って、5年生でも新入団員はしっかりジュニアチーム(成長チーム)の練習でしっかり基礎練習を積んでもらいます。
また、ジュニアチームの3年生や4年生であっても、十分に技能が達したと思われる選手は、練習はどんどんオフィシャルチームメンバーと一緒に練習して更なる技能向上を目指します。

まぁ、小学生なので言葉で言っても分かりにくいと思うけど、やりながら理解をすすめてくれれば大丈夫です

さて、早速練習開始。
と同時に新6年生メンバー+保護者の皆さんと個別に面談をさせてもらいました。

今年の新6年生メンバーはみんなキャプテンを目指していたはず。
それで指名されなかった。

個別面談では、キャプテン・副キャプテンをスタッフがどういう考えで指名したのか?
また、個々の選手一人一人に期待していることや6年生としての役割を伝えました。

今年の選手たちは図抜けた能力を持っている選手はいません。
しかし、競技ドッジボールは選手の能力だけでは勝てません。
むしろ「チーム力」が高いチームが勝つものです。

新6年生の選手たちも課題も沢山ありますが、それ以上に大きな魅力を持っています。
1人(1つ)では勝てないものでもチームメンバーの15個のそれぞれの個性を結集させることが大切な1年になると感じています。

なので、1人1人に私が何を期待して何をして欲しいのかをしっかり伝えました。

新チームの練習初日ですが、私は実家の墓参りのために10:30に早退。

総監督もいるし、OBコーチもいるし大丈夫でしょう

『ミニフォーメーションはどう分けますか?』
6年生のTが聞いてきます。

そう。キャプテン・副キャプテンに任せていてはダメ。
自ら積極的にチームのために行動しなさい。
さっき伝えたね。

「どうしたらいいと思う?自分たちで考えてやってごらん。」

新チームになり、総監督より監督の役割を引き継ぎました。

先ずは自分たちで考えさせ、やらせてみる。

今年の選手たちは、この点を大切にしていきたいと思います。

遠回りになるかもしれない。
でも、きっと君たちなら自分たちで答えを見つけることができる選手になると思うよ。

20日(水)の大会は、6年生たちに最後の大会であると同時に、もう1人の節目の試合でもありました。

これまで創部以来、20年以上にわたりチームの指導をして頂いた監督にとっても監督席に座る最後の大会でした。

監督は県協会の役員をしており、また地域活動にも熱心に取り組む方です。
20周年の節目ということもあり、今季限りで【監督】を降りることを決意されました。

12月にその旨を選手たちに伝えたとき。
「エーッ!」
「ヤダー!!」
という子どもたちの声を聞いて嬉しそうだったな

とはいえ、今後もチームスタッフとして残り、我がチームの行く末を見守り続けてくれます。

20年にわたりチームの監督としてお疲れさまでした。
そして、これからも宜しくお願いします。

さて、監督が退任ということで。。。。
僭越ながら鬼コーチが次期監督として指名されました。

まぁ、「鬼コーチ」の名称が「鬼監督」に変わるだけで、何か大きく変わることはないでしょう。
これまでも、【信頼という名の丸投げ(笑)】に胡坐をかき、好き勝手にやらせてもらっていたので・・
(゚∀゚)アヒャヒャ

これまで通り、後ろから暖かく見守り、そして分からないことはなんでも聞いてしまうと思います


監督交代については、前年度から言われていました。
この春、高校に進学する次男坊が卒団する際、保護者スタッフであった私としては「一緒に卒団する」か「俺は残って続ける」かの選択のときでした。

いつの日か、このチームを巣立ったOB・OGたちが指導者として帰ってきてくれる日まで続けようと思い、指導者を続けてきました。

監督から引き継いだこのバトンをしっかりと、次の指導者に渡すこと。

もう1つ。
大切な理由ができました。

今週末から新チームが始まります。

↑このページのトップヘ