月曜日の定例練習。
残念なことでもあり、考えさせられることが1つありました。

土曜日の大会前の月曜日の練習。
6年生の一人が指を痛めました。
私が体育館に入ったときには、既に自分でアイシングを行っていました。
20時を過ぎたころ、その6年生が「とても痛いので帰っていいですか?」と自ら申し出てきた。
親指を痛めたようで内出血のようなものは確認できないものの、腫れもあったので保護者に連絡し迎えに来てもらった。
水曜日。仕事で出張のため練習に参加できなかったがスタッフラインで5年生選手が指を痛めたとの報告があった。
木曜日に5年生の次男坊に2人の学校での様子を聞くと、「包帯を巻いていた。土曜日は間に合わないんじゃないかな?」

土曜日の大会当日。
早朝の集合で6年生選手は手に包帯を巻いて来た。
「骨折してた?」
「いいえ。大丈夫です。試合には出られます。」
「包帯を巻いている選手を使うわけにはいかないよ。」
するとママさんが慌てて子どもの手から包帯を外す。

つづいて5年生選手が来る。
手には包帯を巻いていない。
「H、指は大丈夫?」
「はい。なんとか大丈夫です。」
「そうか。大したことなくてよかったね。」

二人の選手はその日、大切なところでキャッチを決めるなど頑張ってくれた。

そして迎えた月曜の定例練習。
体育館に着くと2人の選手の手には包帯が巻かれ、練習に参加していない。

残念なこと。
 ケガをした時も練習には参加することがチームのルール。
 ただ、体育館に来ればいいということではない。
 シャドウもできるだろうし、素振りだってできる。
 筋トレだっていい。
 しかし、二人は自分で課題を作って取り組むことができない選手だった。
考えさせられること。
 今週末は茨城県で開催される大会に参加する。
 カラーコートでできる大会だそうだ。
 この2人は今日の練習は包帯を外して練習に取り組むのだろうか?
 それとも、今日の練習も包帯をしてただ体育館に来て、週末の朝には包帯を外して集合するのだろうか?
 
 その選手を私はコートに立たせるべきなのだろうか?

確かに、小学生なんだから試合には出たくてしょうがないだろう。
ましてや憧れのカラーコートだ。
カラーコートでプレーしたいよね。
しかし、現在、レギュラーチームは13人。1人はベンチになる。
先日の大会もまだキャッチに不安が残る5年生選手2人を交互に試合に出した。
でもこの2人はこの月曜日・水曜日にしっかり練習しているのだ。
確かに勝敗に拘るのであれば、その6年生・5年生を試合に出すべきなのかもしれない。
でも、本当にそれでいいのか?

次男坊は4年生の時に、膝を2回骨折した。
医者からプレー許可が下りるまでは絶対に上半身メニューしかさせなかった。
そして医者からGOサインがでた週末、ある大会に参加した。
私は次男坊を使わなかった。唯一、準決勝で次男坊の替わりに出場した4年生選手がヘッドアタックで泣いてしまい退場するよりかは交代しなければならない局面だったので、1分間だけコートに入れた。
「お前はケガをしてからまだ一度も練習していない。
 その間、仲間はずっと練習してきたんだから今日はお前の出番はない。」
家を出る前に次男坊に通告。当時4年生だった。何も言わなかった。一生懸命ベンチから声を出していた。

ケガをしたとき。
指導者的には「きちんと治すことを第一に」というのは当たり前。
でも、そんなことより選手としての矜持を感じられない最近の子どもたちと保護者たち。

自分が楽しければいいというドッジボールから卒業しよう。
チームのことを第一に。仲間のことを第一に考えるドッジボールをしよう。