先週末の日曜日の練習。
新聞社の取材を受けました。

取材のテーマは「最後の1年」。
新型コロナの影響で全国大会等の多くの大会が中止になるなか、最終学年の選手・保護者たちの行動や想いを切り取る企画記事。
たまたま、知人から「こういう企画があるから情報提供してみれば」と勧められ、編集部に「こんな感じで頑張っている小学生がいます」とメールをすると、なんと取材のオファーが。。
監督やスタッフ・保護者にも相談したところ「記事にならなくても思い出にはなるだろう」ということで取材に来て頂きました。

前日の土曜日の練習の際に子どもたちを集めて取材の件を報告。
「うぉー!」という反応は。。。。あまりなかったなぁ。。。笑

しかし、取材当日。記者の方が練習風景の撮影のためレンズを向けると、なんとなく悪いものでないという子どもたちの様子(゚∀゚)アヒャヒャ

練習中は保護者の方への取材。練習後に6年生一人一人に色々話を聞いてもらいました。
6年生の選手たちがどんなことを語ったのかは教えてもらえませんでした笑。

私が取材に期待したことは3つ。
1つ目は、この取材をきっかけに6人の6年生たちにこの1年間の意味を真剣に捉えて欲しいということ。

高校野球やインターハイなどの全国大会への道を閉ざされた高校3年生や中学3年生の想いを考えると切なくなる。でも、自分自身も学生選手だった経験から「まだ、君たちには次のステージがあるよ」と心の中でエールを送る。

しかし、ドッジボール選手は違う。
来年、中学校に入学する6年生。そこにドッジボールを競技として続ける環境があるのであれば、同じようにエールを送ることができるが、ドッジボール部という部活がない以上、ドッジボール選手である6年生にとっては本当の意味で最後の1年なのだ。
確かにシニアチームという選択肢はあるが、大人と一緒にそこで活躍・楽しむためには一定のレベル以上の能力が必要だろう。

全国大会がどうこうではなく、こういう状況のなかで、こういう状況のなかだからこそ、この最後の1年をどうしたいのか?どうすべきか?を考えるきっかけにして欲しい。

2つ目は、かつてドッジボール選手だった大人たち、ドッジボール以外の競技の選手だった多くの大人たちに、自分たちと同様に1つのボールをぶつけあい、奪い合うことに真剣に取り組む選手たちが今もいることを思い出すきっかけになれば、ということ。(これは記事として掲載されればですが)

緊急事態宣言は解除されたものの日に日に感染者数は拡大していく。
地元の埼玉も昨日はついに47人にまでなった。

体育館も使えず、近所のグラウンドで泥だらけになってでもドッジボールに向かい合う後輩たちの姿、体育館にも入ることすらできないのに大会が開催されることを信じて汗をかきながら笑顔で楽しんでいる後輩たちの想いを見て、もう一度自分たちの行動を見つめるきっかとなればなぁということ。

感染者数の大多数は大人。それも夜の繁華街関係。
もし、そのなかにかつて選手だった人がいるならば「あなたと同じような想いで今を頑張っている後輩たちのことを少し考えてあげてください」とお願いしたい。

そして3つ目は、公式ドッジボールというものを知ってもらうきっかけになれば、ということ。

子どもがこのチームでドッジボールをやりたいと言わなければ、私自身も公式ドッジボールという競技を知ることはなかった。
「ボールをぶつけあう野蛮な競技」とか「学校のドッジボールは地獄の時間だった」というようなネットのコメントを多く見るが、これまでの5年間で見てきたどのチームのどの選手たちも真剣に勝負に挑んでいたし、真剣に悔しがり、真剣に喜んでいた。
バスケやサッカー、野球だけでなく、ボールが1つあれば楽しめる競技としてもっと多くの人に知ってもらえるといいなぁと思います。

この取材が何かのきっかけになることを祈って。