昨晩、帰宅し夕食を済ませお風呂に入り、ニュースを見ながらSNSのチェック。
バスケ愛好家のグループには、時節柄かこの春卒業を迎える選手たちの保護者の投稿が増える。

あるメンバーさんの投稿。
お子さんの卒団にあたり、昔のミニバスの試合のDVDを見て想いに耽るとのこと。

「これはいい」

同じく、6年生の選手を持つ保護者の1人として共感。

テレビラックにしまってあるDVDアルバムを取り出す。
最初のページの最初の1枚。
次男坊の初めての公式戦のDVD。当時は1年生の3学期。入団して1ヵ月のときだった。
DVDのラベルには「くらづくり杯」と書かれている。

当時は保護者の1人として応援席から応援を楽しんでいた。
思い出になるだろうと、毎回注文して購入していたDVDたち。

コーチになってからは、見返りのために何度も見ることがあるが、昔のDVDなどゆっくり見た記憶はない。

画面に映る小さな選手たち。
「あれはYだな。あの背中はHか。おお、Aもいたっけなぁ。」
応援席から撮影した画面には顔ははっきりと映らない。
それでも、背番号ではなく背中、動き方、投げ方で卒団していった先輩たちを思い出す。

もともと縦にも横にも大きい次男坊。
ウエストに合わせて買った短パンがジャージのよう(笑)。

一生懸命にチョコチョコとした動きでターンをする姿がかわいい。
今の奴からは全く感じない(笑)。

たしかこの大会はジュニアチームとして初めて入賞した大会だったはず。

ラインは隙間だらけ。
パスは安定していない。
アタックも簡単な場所にしか放らない。

コーチとなった今、この闘いを見ると色々と指摘すべき点が多すぎる!笑

それでも、一生懸命に勝とうと頑張っていることが伝わってくるのは、彼らがどんな選手であったかを知っているからだろうか?

びっくりしたのは、次男坊がそこそこキャッチを決めていたこと。
3年生のときにオフィシャルチームに入れてもらい、迷惑をかけどおした記憶が強いせいか意外に感じた。

そして、いよいよ準決勝。
試合は一方的に有利に進むかと思われた序盤。
中盤になり、少しずつ相手外野から削られる。
そして1年生の次男坊も足元のボールに手を出し万事休す。

チョコチョコと外野に行った次男坊のところに、味方のパスミスのボールが飛んでくる。
しっかりと受け止め、迷うことなくアタック!笑 命中。

この一投が彼の公式戦で初めての刻んだアタックだった。

1年生がワンプレーで戻ってきたことで盛り上がるコート。
一気に3年生たちがアタックを決め終了。

3年生たちが次男坊の方に手をかけ、何か話している。
どんな話なのかは分からないけれど、みんな楽しそうだ。嬉しそうだ。

「原点回帰」
2019年1月に開催されたドッジやろうぜ!杯のテーマが「原点回帰」だった。
いい言葉だ。さすがだ。

コーチになり、何試合も経験することで何か大切な原点を忘れていたかもしれない。
見ているだけで、こんなにも楽しいものだったんだ。
そう単純に一生懸命頑張る姿を見ることを楽しんでいた自分を思い出した。

色々なことを考えなければならない。

でも、もっと単純に見つめることを忘れないようにしよう。